ヒトパピローマウイルス感染症予防ワクチン(以下HPVワクチンとする)は、子宮頸がんを引き起こしやすい型のHPVの感染を防ぐことができます。平成22年度から遠軽町では公費助成の対象としており、平成25年度から予防接種法で定期予防接種(接種の努力義務)に位置づけられています。接種部位以外の広範囲の疼痛の副反応等症例について十分な情報提供を行えないことから、平成25年6月から予防接種の積極的勧奨を差し控えておりましたが、令和2年10月15日厚生労働省から対象者が情報に接する機会を提供することと通知があり、対象の方にご案内しておりました。
令和3年11月12日厚生労働省検討部会において、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められました。また、安全性評価を引き続き行っていくことや接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関の体制強化等を行うという今後の方向性も踏まえ、積極的な勧奨を控える現状を終了させることが妥当とされたところです。
このことから、令和3年11月26日付厚生労働省の通知にて、積極的勧奨の差し控えが解除され、令和4年4月から積極的勧奨を再開しております。
また、HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えていた間に、定期接種の対象であった方々の中にはワクチン接種の機会を逃した方がいるため、公平な接種機会を確保する観点から、令和4年4月~令和7年3月末まで、従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を行うこととなりました(キャッチアップ接種)。
対象者にはご案内を個別発送しております。転入などで案内が届いていない場合はお問い合わせください。
小学校6年生から高校1年生相当(16歳になる年度末)の女性
標準的な接種期間:13歳になる年度
間隔をあけて同じワクチンを合計3回接種します(3回受けることで効果があります)
1回目からおよそ2か月後に2回目、1回目からおよそ6か月後に3回目を接種します。
1年以内に接種を終えることが望ましいです。
定期接種時期を逃した際は、令和4年4月1日~令和7年3月31日まではキャッチアップ接種対象として接種が可能になります。
HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えていた間に小学校6年生から高校1年生の定期接種期間に接種を逃した方がいます。
その方たちは、令和4年4月1日~令和7年3月31日まではキャッチアップ接種対象として公費負担での接種が可能になります。
①平成9年4月2日~平成18年4月1日生まれの女性
②接種を合計3回受けていない女性
接種回数は定期接種と同様です。
HPVワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)は2種類あります。町内での接種の場合は、ガーダシル(4価ワクチン)の接種となります。
無料(接種日が対象年齢を超えた場合は自費となります)
・遠軽厚生病院(産婦人科外来) ℡:0158-42-4101
予約締切日:接種希望日の2週間前まで
1回目の接種を役場保健福祉課に申し込み後、医療機関に連絡し予約日を確定します。2・3回目は医療機関にのみ予約の連絡をし、役場保健福祉課への連絡不要です。
・白滝診療所 ℡:0158-48-2014
予約締切日:接種希望日の3週間前まで
白滝診療所で接種希望の場合、1回目の接種を役場保健福祉課へ予約申し込みください。2・3回目については役場保健福祉課への連絡不要です。
接種当日は母子手帳と予診票を病院に持参してください。
ワクチン接種後に副反応と思われる体調の変化があった場合は、速やかに接種医療機関等の医師や役場保健福祉課にご相談ください。
また、HPVワクチンについては子宮頸がんの原因となる全てのヒトパピローマウイルス(HPV)に予防効果があるわけではありません。ワクチンを接種した方も、20歳になったら2年に1度は子宮頸がん検診を受けましょう。
子宮頸がん検診の詳細は、乳がん・子宮がん検診のご案内をご覧ください。
厚生労働省では、HPVワクチンについて接種後に生じた症状(主として痛み、しびれ、脱力など)について、適切な医療を提供するため、協力医療機関を指定しております。協力医療機関の受診に際しては、必ず地域の医療機関からの紹介が必要となります。直接受診することはできませんので、気になる症状がある時には、まずワクチンを接種した医療機関等、地域の医療機関を受診してください。
協力医療機関の詳細は、下記リンクをご確認ください。
HPVワクチンは、平成25年6月から積極的勧奨を差し控えていたため、定期接種の対象年齢を過ぎてHPVワクチンを自費(任意接種)で受けた方については、任意接種の費用を助成します。