ブラジル連邦共和国サンパウロ州バストス市は、1900年初頭から日本人のブラジル移住が盛んとなり、1928(昭和3)年に日本人移住地として開発されました。
サンパウロ市から車で約8時間かかり、北西に約560キロメートル離れた人口約2万人の小都市で、街並みは区画整理されており、高層建築物も少なく閑静な環境の良い住宅地が広がっています。
ブラジル最大の鶏卵の産地であり、世界一と言われる生糸の生産地としても有名で、その多くを日系企業が担っています。
遠軽町とバストス市の交流は、1971(昭和46)年に当時の信太隆治町長の親戚に当たる信太茂バストス副市長が遠軽町を訪れたことが契機となり、1972(昭和47)年に姉妹都市盟約を結んでいます。
その後は、血のつながりのあるバストス市とさまざまな交流を経て、2022(令和4)年に盟約50周年を迎え、新型コロナウイルス感染症が落ち着きを見せている2023(令和5)年に、遠軽町とバストス市で、それぞれ公式訪問が行われます。
遠軽町とバストス市との間における姉妹都市提携に関する盟約
1974(昭和49)年10月 山田荘一さんがバストス市を訪問
1982(昭和57)年8月 姉妹都市10周年使節団27人来町
1988(昭和63)年6月 ブラジル移民80年祭及び姉妹都市友好親善でバストス市を訪問
1989(平成元)年8月 川端孝行さん、佐藤好生さんがバストス市を訪問
1992(平成4)年7月 姉妹都市20周年バストス市訪問
1994(平成6)年10月 木村武夫バストス市長ら来町
2004(平成16)年11月 豊島重幸バストス副市長ら来町
2012(平成24)年2月 バストス市から2人が来町
2015(平成27)年2月 バストス市から4人が来町
2018(平成30)年2月 バストス市から2人が来町
2018(平成30)年7月 佐々木修一町長ら5人がバストス市を公式訪問
2023(令和5)年2月 鶴勝夫妻が来町
年月 | 内容 |
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昭和46年2月 | 信太 茂バストス市副市長が来町し、それが縁で交流が始まる。 |
昭和47年7月 | 信太 隆治遠軽町長がバストス市を公式訪問。バストス市議会議長から「バストス市長は、バストス市と遠軽町が姉妹都市の締結をする権限を授けられた」旨を伝えられる。 |
昭和47年9月 | 遠軽町議会において、姉妹都市提携が議決された。 |
昭和47年10月 | 遠軽町福祉センターで、信太 茂バストス市副市長と信太 隆治遠軽町長が姉妹都市提携の調印式を行う。 |
昭和48年11月 | 児童絵画を交換する。(東社名淵小学校) |
昭和48年11月 | バストス市の信太 兵治夫妻来町。 |
昭和49年5月 | バストス市の信太 新兵夫妻来町。 |
昭和49年10月 | 南町の装飾店 山田 荘一氏がバストス市を訪問。 |
昭和49年10月 | 厚生病院医師 桜庭 衡氏が海外出張を兼ねてバストス市を訪問。 |
昭和56年8月 | 社名淵の農業 石丸 博雄氏が「北海道・ブラジル青年交流団」の一員としてバストス市を訪問。 |
昭和57年8月 | 遠軽町で、姉妹都市締結10周年記念式典を挙行。バストス市から27人が来町。 |
昭和63年6月 | 坂本助役、吉川課長、がんぼう太鼓8人が、ブラジル移民80年祭及び姉妹都市友好親善でバストス市を訪問。 |
昭和63年9月 | バストス市元副市長 信太 茂氏の子息 信太 あきよし・ワシントン氏が「北海道・ブラジル青年交流団」として来町。 |
平成元年8月 | 大通南2丁目の飲食店 川端 孝行氏、西町の設備工事業 佐藤 好生氏が「北海道・ブラジル青年交流団」(北海道青年婦人国際交流センター主催)の一員として、バストス市を訪問。 |
平成3年5月 | 遠軽町教育委員会が「がんぼう大学」の文集「がんぼう」(昭和62年度第3号から平成2年度第13号までの6冊をバストス市資料館に保存)をバストス市に送付。 |
平成4年7月 | 菊地収入役、伊豆田総務課長補佐、杉本町議会議長が、姉妹都市提携調印20周年特別式典出席のため、バストス市を訪問。 |
平成4年10月 | 北海道・ブラジル青年交流事業により、サンパウロ市在住の石川 諭(受入先 石川 清氏)信太 功ミルトン(受入先信太 寿氏)の2人受入。 |
平成6年8月 | 石川 清氏がバストス市を訪問。 |
平成6年10月 | 木村 武夫バストス市長、加藤 幸二郎バストス市議会議長、竹内 不可止バストス文化協会会長が来町、歓迎レセプションを開催。 |
平成8年2月 | 竹内 不可止バストス文化協会会長が来町。 |
平成8年10月 | 日本ブラジル修好100年バストス入植記念日本庭園の造園に対して100万円を寄付。 |
平成10年10月 | 北海道・ブラジル青年交流事業により、サンパウロ市在住の信太まきパトリシア・信太えりかプリシラの2人受入(受入先 信太 寿氏) |
平成13年2月 | アントニオ山口 浩夫妻がバストス市(ナタリシオ チャガス市長)及びバストス日系文化体育協会(会長 藪田 修)訪問。 |
平成14年5月 | 姉妹都市提携30周年を記念して記念品(バストス市たまご祭りの展示品として、子どもの絵画21点、書道作品13点、遠軽町紹介ビデオ1本、お祭り用法被等各10点、鯉のぼり3点、大漁旗1点、町旗・町勢要覧各1点、町の行事写真)を送付。 |
平成16年11月 | 豊島 重幸バストス市副市長、真木 勝英バストス日系文化体育協会会長が「ブラジル バストス市訪問団」として来町、歓迎レセプションを開催。 |
平成24年2月 | 北海道外国訪問団受入事業(事業主体 公益社団法人 北海道国際交流・協力総合センター)により、バストス市在住の堂前 正氏、鶴 将吾氏が来町。 |
平成27年1月 | 北海道外国訪問団受入事業(事業主体 公益社団法人 北海道国際交流・協力総合センター)により、バストス市在住の宮久保哲夫エジソン氏、サンパウロ市在住の薮内マルコス勇次氏が来町、訪問団と合わせて、バストス市在住の東たかしアレサンドロ氏、鶴直人アカーシオ氏が来町。 |
平成30年2月 | 北海道外国訪問団受入事業(事業主体 公益社団法人 北海道国際交流・協力総合センター)の訪問団に合せて、バストス市在住の八重樫ブルーナ石川氏、信太ジェシカ美奈子氏が来町。 |
平成30年7月 | 佐々木修一町長、今村則康町議会副議長、渡邊博行商工会議所会頭、遠藤利秀観光協会会長、佐藤祐治企画課長の5人が、バストス市入植90周年記念式典等出席のため、26年振りにバストス市を公式訪問。 |
令和元年8月 | 佐々木修一町長、北海道代表団として、北海道ブラジル移住100年及びパラグアイ移住80周年記念式典等出席のためパラグアイ、ブラジル両国を公式訪問。 |
令和4年10月 | 姉妹都市提携の調印50周年記念事業を予定していたが、新型コロナウイルスの世界的流行により1年繰り延べとした。 |
令和5年2月 | バストス市 鶴 勝夫妻が来町。 |
令和5年7月 | 佐々木修一町長、杉本信一町議会議長、株式会社渡辺組 渡邊博行取締役会長(バストス市交流事業への高額寄附者)、がんぼう太鼓同好会9人、遠軽高校生3人、町職員2人がバストス市を公式訪問。 |
令和5年8月 | バストス市長及び議長など4人が来町予定。 |