【展示内容】
遠軽町を東西に流れる湧別川は、北海道の内陸部とオホーツク海を結び、太古から人々の交流や交易に大きな役割を果たしてきました。町内に分布する200カ所あまりの遺跡は移り変わる人々のくらしを物語ってくれています。
現在から擦文時代、続縄文時代、縄文時代、旧石器時代へと大地を掘り進めるように時代をさかのぼり、各時代の代表的な遺跡と遺物を紹介します。
【主な展示資料】
遠軽町内出土の遺物(土器・石器)
【展示内容】
国内最大級の規模を誇る旧石器遺跡群である国指定史跡「白滝遺跡群」を紹介します。
遺跡発掘の歴史や当時の様子、さらに、白滝遺跡群の成立に欠かすことのできない黒曜石産地との関係について迫ります。
また、黒曜石のでき方と世界の黒曜石産地についても紹介します。
【主な展示資料】
日本および世界各地の黒曜石
【展示内容】
白滝遺跡群から出土した膨大な資料を、現代のスタッフの手によって組み合わせ(接合資料)、明らかとなった旧石器時代の石器のつくり方を紹介します。
一見難しい接合資料や、時代ごとに機能やデザインが変わる石器について、マンガのキャラクターたちがわかりやすく解説してくれます。
また、調査により明らかとなった石器づくりの技を、現代の研究者たちが再現する様子を映像で紹介します。
【主な展示資料】
石器製作過程復元資料(現代人製作品)
【展示内容】
今から2万5千年ほど前、最新の氷河期の中でも最も寒かったといわれる時期に、白滝にはじめて人類がやって来ました。
定住せず、食料となる獲物を追いながら遊動生活を営んでいた当時の人々の姿に迫ります。
また、大陸と陸続きで半島のような状況だった当時の北海道には、マンモスをはじめとした北方系の大型動物が生息していました。彼らと動物たちとのつながりを大陸の遺物を通して紹介します。
【主な展示資料】
マンモスの牙(実物化石)
【展示内容】
白滝遺跡群のひとつ、黒曜石産地の山腹に位置する「幌加沢遺跡遠間地点」の発見者であり、遠軽町の先史研究を支えた遠間栄治氏の経歴とその功績を紹介します。
また、遠間氏が収集した資料で、北海道の指定文化財に登録されている「遠間コレクション」を展示。展示室は、2010年10月に惜しむらくも閉館した遠軽町先史資料館の内装を再現しています。
【主な展示資料】
北海道指定有形文化財「幌加川遺跡出土の石器群」
【展示内容】
重要文化財「白滝遺跡群出土品」が立ち並ぶメイン展示室です。
黒曜石が本来持っている天然のガラスとしての美しさと、旧石器時代の人々が道具として作り上げた石器としての美しさを感じてください。
【主な展示資料】
重要文化財「白滝遺跡群出土品」