その昔、この地域で木材の運搬に活躍した蒸気機関車です。煙突からはモクモクと煙を上げ、足回りのピストンからは白い蒸気を出しながら、いこいの森園内に敷設された2キロメートルの軌道を走ります。国内唯一の動く森林鉄道蒸気機関車であり、貴重な財産として後世に引き継いでいます。
令和6年度 雨宮21号運行日
4月 | 27・28・29・30 |
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5月 | 1・2・3・4・5・6・11・12・18・19・25・26 |
6月 | 1・2・8・9・15・16・22・23・29・30 |
7月 | 6・7・13・14・15・20・21・22・23・24・25・26・27・28・29・30・31 |
8月 | 1・2・3・4・5・6・7・8・9・10・11・12・13・14・15・16・17・18・24・25・31 |
9月 | 1・7・8・14・15・16・21・22・23・28・29 |
10月 | 5・6・12・13・14・19・20 ※20日は13時が最終便となります。 |
始発 午前10時
最終 午後4時30分
※12時30分を除いて30分間隔
高校生以上 800円
4歳以上 400円
※団体30人以上で2割引
森林鉄道は「カンコ(官行)の汽車」と呼ばれ、「ポーッ」という汽笛とともに、官行斫伐(かんこうしゃくばつ)のシンボルかつ住民生活の足となり、木材のまち丸瀬布の風物詩になっていました。
雨宮号は、明治・大正期に日本の私鉄王と呼ばれた「雨宮 敬次郎」が経営した東京深川区の雨宮製作所で製造され、昭和3年にムリイ森林鉄道では初めて国産の雨宮号3台が部品で輸送され、丸瀬布で組み立てられました。翌4年に運行を開始し、木材の輸送に活躍しました。
昭和33年には、蒸気機関車の運行が終わり、ディーゼル機関車へと移行されましたが、トラック輸送が主力となり、昭和38年にムリイ森林鉄道が廃線となりました。
昭和32年、雨宮号をスクラップにする話が浮上しましたが、住民有志の保存活動があり、昭和51年に町が営林局から譲り受け札幌で復元整備しました。
昭和54年には、いこいの森に新築した機関庫に格納し、22年ぶりに「ポーッ」という懐かしい汽笛を響かせて試運転を行い、客車や運材台車を購入し、昭和56年には園内に8の字形の1周軌道も完成、翌57年5月1日から「森林鉄道の走る緑と渓谷のまち」をキャッチフレーズに動態保存されています。
平成16年10月22日
北海道遺産に選定
平成21年2月23日
近代化産業遺産(経済産業省認定)
平成24年10月14日
準鉄道記念物(JR北海道指定)
平成29年5月23日
林業遺産(日本森林学会認定)