9月28日、第77回北海道高等学校ラグビーフットボール大会南・北選手権大会の決勝戦が札幌市で開催され、遠軽高校ラグビー部(石崎真悟監督)が2年連続の全国大会出場をかけて挑みました。
対戦相手は、花園出場経験のある旭川龍谷高校と中標津高校を撃破して勝ち上がった勢いのある芦別・羽幌・富良野合同チーム。一方、遠軽高校は、けがで万全の状態ではない苦しいチーム事情の中、旭川工業高校・北見北斗高校を破り、決勝戦を迎えました。
会場には、保護者や関係者のほか、100人を超える遠軽高校の応援団が集まって試合展開を見つめる中、先制したのは遠軽高校。トライを決めた直後、会場からは大歓声が沸き起こっていました。
その後合同チームに2トライを許してリードされたまま前半を終了しましたが、後半は遠軽高校がフォワード中心の戦術に変えてトライを重ね一時逆転。合同チームも負けじと得点を重ね、お互いに一歩も引かない展開の中、試合終了を告げるノーサイドの笛が会場に響き渡りました。
結果は17対17の同点。大会規定により両校優勝となり、花園への出場権は抽選で決定されました。会場の異様な静けさの中、遠軽高校が花園の出場権を獲得したアナウンスが流れると、スタンドからは「やったー」「おめでとう」などの歓喜の声が上がり、遠軽高校が2年連続12回目の花園の切符を手にしました。
石崎比呂主将は試合を振り返り「相手は強かった。チームとしてミスが多く集中力が切れていた場面もあったので、修正していきたいです。花園では、この大会で戦ってきたチームに敬意を表し、一緒に戦う気持ちで北北海道の代表として頑張りたいです」と話していました。
なお、全国大会は12月27日から花園ラグビー場で開催されます