新庁舎の建設に当たっては、新庁舎建設基本計画において「環境に優しく経済的な庁舎」を基本方針の一つとしており、今回は、新庁舎での活用を検討している新エネルギーについて紹介します。
地中熱とは、地中内にある低温の熱エネルギーのことをいい、深さ10m以上の地中温度は、季節にかかわらずほぼ安定しています。この、安定した熱エネルギーを地中から取り出し、冷暖房や給湯、融雪などに利用することを「地中熱利用」といいます。
遠軽町では、令和4年8月にオープンした芸術文化交流プラザ「メトロプラザ」で、ヒートポンプシステムの熱源として利用しています。
新庁舎においても、地中熱をヒートポンプシステムの熱源として利用することを検討し、基本設計段階において、熱応答試験調査を行っています。
下水は、大気に比べ冬は暖かく、夏は冷たい特質を有するとともに、安定的で豊富に存在していることから、下水熱等の温度差エネルギーをヒートポンプ等で活用することにより、省エネ・省CO2効果が期待されます。
現庁舎の東側にある町道1条通には、町内の下水が集まって流れる大きな管が通っているため、利用の可能性について調査をしています。
このほか、太陽光発電の導入や建物の省エネルギー化(ZEB)を検討し、人と環境に優しい庁舎の実現を目指します。