○遠軽町重度心身障害者及びひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例

平成17年10月1日

条例第100号

(目的)

第1条 この条例は、重度心身障害者並びにひとり親家庭等の母又は父及び児童に対し医療費の一部を助成することによって、保健の向上に資するとともに、福祉の増進を図ることを目的とする。

(定義)

第2条 この条例において「重度心身障害者」とは、次の各号のいずれかに該当するものをいう。

(1) 身体障害者福祉法(昭和24年法律第283号)第15条第4項の規定により身体障害者手帳(以下「身障手帳」という。)の交付を受けた者(以下「身体障害者」という。)であって、身体障害者福祉法施行規則(昭和25年厚生省令第15号)別表第5号に掲げる1級、2級又は3級(心臓、じん臓若しくは呼吸器又はぼうこう若しくは直腸、小腸、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫若しくは肝臓の機能の障害に限る。)に該当する者

(2) 児童福祉法(昭和22年法律第164号)第12条に規定する児童相談所(以下「児童相談所」という。)又は知的障害者福祉法(昭和35年法律第37号)第12条に規定する知的障害者更生相談所(以下「更生相談所」という。)、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(昭和25年法律第123号。以下「精神保健福祉法」という。)第6条第1項に規定する精神保健福祉センター又は精神科を標ぼうする医療機関の医師において重度の知的障害と判定又は診断された者

(3) 精神保健福祉法第45条第2項の規定により精神障害者保健福祉手帳(以下「精神保健手帳」という。)の交付を受けた者(以下「精神障害者」という。)であって、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律施行令(昭和25年政令第155号)第6条第3項の表に掲げる1級に該当するもの

2 この条例において「ひとり親家庭等の母又は父及び児童」の「母」、「父」及び「児童」とは、次に該当する者をいう。

(1) 「母」とは、母子及び父子並びに寡婦福祉法(昭和39年法律第129号)第6条第1項に規定する配偶者のない女子であって、生活保護法(昭和25年法律第144号)による保護を受けていない者のうち、次のいずれかに該当する者であること。

 18歳に達した日の属する年度の末日までの間にある者を扶養又は監護している者

 18歳に達した日の属する年度の末日の翌日から20歳に達した日の属する月の末日までの間にある者を扶養している者

(2) 「父」とは、母子及び父子並びに寡婦福祉法第6条第2項に規定する配偶者のない男子であって、生活保護法による保護を受けていない者のうち、次のいずれかに該当する者であること。

 18歳に達した日の属する年度の末日までの間にある者を扶養又は監護している者

 18歳に達した日の属する年度の末日の翌日から20歳に達した日の属する月の末日までの間にある者を扶養している者

(3) 「児童」とは、次のいずれかに該当する者であること。

 ひとり親家庭の母又は父に現に扶養され、若しくは監護され、又は両親の死亡、行方不明等により他の家庭で現に扶養されている18歳に達した日の属する年度の末日までの間にある者(引き続いて特別支援学校の高等部(専攻科を除く。)に在学する者にあっては、在学する期間を含む。)

 ひとり親家庭の母又は父に現に扶養され、又は両親の死亡、行方不明等により他の家庭で現に扶養されている18歳に達した日の属する年度の末日の翌日から20歳に達した日の属する月の末日までの間にある者

3 この条例において「医療保険各法」とは、次の各号のいずれかに該当するものをいう。

(1) 健康保険法(大正11年法律第70号)

(2) 船員保険法(昭和14年法律第73号)

(3) 国民健康保険法(昭和33年法律第192号)

(4) 私立学校教職員共済法(昭和28年法律第245号)

(5) 国家公務員共済組合法(昭和33年法律第128号)

(6) 地方公務員等共済組合法(昭和37年法律第152号)

(7) 高齢者の医療の確保に関する法律(昭和57年法律第80号。以下「法」という。)

4 この条例において「医療費」とは、対象者の疾病又は負傷について、医療保険各法の規定による医療に関する給付が行われた場合において、当該医療に関する給付の額(その者が医療保険各法による被保険者(健康保険法第3条第2項に規定する日雇特例被保険者を含む。以下この条例において同じ。)若しくは組合員又は被扶養者であるときは、当該医療保険各法による療養の給付を受けたときは、当該療養の給付の額から当該療養に関する当該医療保険各法の規定による一部負担金に相当する額を控除した額とする。)と当該疾病又は負傷について法令等の規定により国又は地方公共団体等の負担による医療に関する給付が行われた場合における当該給付の額とを合算した額が当該医療に要する費用に満たないときにその満たない額に相当する額をいう。

5 この条例において、「附加給付」とは、医療保険各法の規定により被保険者若しくは組合員の一部負担金に相当する額の範囲内において附加給付されたもの又は医療保険各法の被扶養者の医療費のうち当該各法の規定により附加給付されるものをいう。ただし、国民健康保険法第43条第1項の規定により、一部負担金の割合を減じられている場合には、当該減じられた割合に相当する額をいう。

6 この条例において「基本利用料」とは、法第78条第4項に規定する厚生労働大臣が定める基準により算定した費用の額に法第67条第1項第1号に定める割合を乗じて得た額をいう。

7 この条例において「食事療養標準負担額」とは、健康保険法第85条第2項に規定する厚生労働大臣が定める額をいう。

8 この条例において「生活療養標準負担額」とは、健康保険法第85条の2第2項に規定する厚生労働大臣が定める額をいう。

9 この条例において「一部負担金」とは、規則で定める一部負担金をいう。

(対象者)

第3条 この条例により医療費の助成を受けることができる者(以下「対象者」という。)は、遠軽町に住所を有する者で、医療保険各法による被保険者若しくは組合員又は被扶養者(法による医療の給付を受けることができる重度心身障害者については被保険者を含む。)である重度心身障害者及びひとり親家庭等の母又は父及び児童とする。ただし、次の各号のいずれかに該当する者は除くものとする。

(1) 生活保護法(昭和25年法律第144号)による保護を受けている者

(2) 児童福祉法第27条第1項第3号に規定する措置により、小規模住居型児童養育事業を行う者若しくは里親に委託され、又は児童福祉施設に入所している者

(3) 重度心身障害者で、次のいずれかに該当する者

 所得の額が、規則で定める額以上であること。

 重度心身障害者の生計を主として維持する配偶者又は民法(明治29年法律第89号)第877条第1項に定める扶養義務者(以下「扶養義務者」という。)の所得の額が、規則で定める額以上であること。

 65歳以上で法の規定による医療を受けていない者又は法の規定による医療を受けている場合においては、法第67条第1項第2号に掲げる者以外の者及び医療保険各法において法の医療給付と同等の給付が受けられる者については、当該医療を受けることができる間

(4) ひとり親家庭の母又は父と児童で、次のいずれかに該当する者

 ひとり親家庭の母又は父の所得の額が、規則で定める額以上であること。

 ひとり親家庭の母又は父の生計を主として維持する配偶者又は扶養義務者の所得の額が、規則で定める額以上であること。

 両親の死亡、行方不明等により他の家庭で現に扶養されている児童の養育者(以下「養育者」という。)の所得の額が、規則で定める額以上であること。

 養育者の生計を主として維持する配偶者又は養育義務者の所得の額が、規則で定める額以上であること。

(助成の額)

第4条 助成の額は、対象者に係る医療費(重度心身障害者のうち精神障害者にあっては入院に係るものを除く。)から負担すべき一部負担金及び基本利用料並びに食事療養標準負担額、生活療養標準負担額及び附加給付の額を控除して得た額とする。

2 町長は、基本利用料の額が規則で定めるところにより算定した額を超えるときは、その超える額を助成することができる。

(受給者証の交付申請)

第5条 医療費の助成を受けようとする者は、規則で定めるところにより申請書を町長に提出するものとする。

(受給者証の交付)

第6条 町長は、前条の申請があった場合において、医療費に関する経費の助成を受ける資格があると認めた者(以下「受給資格者」という。)に対し医療費受給者証(以下「受給者証」という。)を交付する。

(受給者証の提示)

第7条 受給資格者は、医療保険各法に規定する保険医療機関又は保険薬局(以下「保険医療機関等」という。)において医療を受けようとするときは、当該保険医療機関等に被保険者証又は組合員証及び受給者証を提示するものとする。

(助成の方法)

第8条 医療費の助成は、町長がその額を保険医療機関等に支払うことにより行うものとする。

2 町長は、特に必要と認めたときは、前項の規定にかかわらず、助成する額を受給資格者に支給することにより行うことができる。

(届出の義務)

第9条 受給資格者は、次の各号のいずれかに該当するに至ったときは、その旨を速やかに町長に届け出なければならない。

(1) 氏名又は住所等を変更したとき。

(2) 適用されている医療保険各法の種類、被保険者証又は組合員証の記号若しくは番号又は保険者の名称若しくは住所に変更があったとき。

(3) 第3条の規定に該当しなくなったとき。

(助成の終了)

第10条 町は、受給資格者が次の各号のいずれかに該当するに至った日の翌日から、この条例による医療に関する経費の助成を行わないものとする。

(1) 第3条の規定に該当しなくなったとき。

(2) 死亡したとき。

(損害賠償との調整)

第11条 町長は、対象者が疾病又は負傷に関し損害賠償を受けたときは、その価額の限度において、助成額の全部若しくは一部を助成せず、又は既に助成した額に相当する金額を返還させることができる。

(譲渡又は担保の禁止)

第12条 この条例による助成を受ける権利は、これを他人に譲渡し、又は担保に供してはならない。

(返還)

第13条 町長は、偽りその他不正な行為により助成を受けた者があるときは、当該助成を受けた者又はその保護者から当該助成額の全部又は一部を返還させることができる。

(権利の消滅)

第14条 この条例による助成を受けることができる権利は、受給資格者が保険医療機関等において医療を受けた月の翌月の初日から起算して2年を経過したときは、消滅する。

(委任)

第15条 この条例の施行に関し、必要な事項は、規則で定める。

(施行期日)

1 この条例は、公布の日から施行する。

(経過措置)

2 この条例の施行の日の前日までに、合併前の生田原町重度心身障害者及びひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例(昭和48年生田原町条例第23号)遠軽町重度心身障害者及びひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例(昭和48年遠軽町条例第26号)、丸瀬布町重度心身障害者及びひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例(昭和48年丸瀬布町条例第19号)又は重度心身障害者及びひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例(昭和48年白滝村条例第25号)の規定によりなされた処分、手続その他の行為は、それぞれこの条例の相当規定によりなされたものとみなす。

(平成18年3月15日条例第8号)

この条例は、平成18年4月1日から施行する。

(平成18年9月25日条例第49号)

この条例は、平成18年10月1日から施行する。

(平成19年3月12日条例第4号)

この条例は、平成19年4月1日から施行する。

(平成20年3月12日条例第7号)

この条例は、平成20年4月1日から施行する。

(平成20年9月22日条例第26号)

この条例は、平成20年10月1日から施行する。

(平成21年3月10日条例第13号)

この条例は、平成21年4月1日から施行する。

(平成22年6月25日条例第20号)

この条例は、公布の日から施行し、改正後の遠軽町重度心身障害者及びひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例の規定は、平成22年4月1日から適用する。

(平成24年3月19日条例第4号)

この条例は、平成24年4月1日から施行する。

(平成26年9月25日条例第14号)

この条例は、平成26年10月1日から施行する。

遠軽町重度心身障害者及びひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例

平成17年10月1日 条例第100号

(平成26年10月1日施行)

体系情報
第7編 生/第1章 社会福祉/第6節 障害者福祉
沿革情報
平成17年10月1日 条例第100号
平成18年3月15日 条例第8号
平成18年9月25日 条例第49号
平成19年3月12日 条例第4号
平成20年3月12日 条例第7号
平成20年9月22日 条例第26号
平成21年3月10日 条例第13号
平成22年6月25日 条例第20号
平成24年3月19日 条例第4号
平成26年9月25日 条例第14号